ディズニーの青い鳥ストーリー 〜結局お家が一番〜
こんにちは、うぉるぱです。
皆さまGWいかがお過ごしでしょうか?
私はfire tv stickを手に入れてテレビでディズニープラスとNetflixを楽しむことができるようになり、充実したお家生活を堪能しております。
今回は童話『青い鳥』と同じストーリー展開を持つディズニーのパーク&映画を紹介していこうと思います。
それに加えてコロナ禍だからこそのお話もできたらと思ってます。
以前コロナ禍に観たいディズニー映画を紹介したブログも書いたので良ければそちらもぜひ!
waltorangejuice.hatenablog.com
童話『青い鳥』
『青い鳥』のお話はご存知の方も多いですかね。
過去にはファミリーミュージカルとして劇団四季で上演もされていました。
タイトルは知らなくてもストーリーを聞けばあの話かとなる方も多いかもしれません。
簡単に言えば、チルチルとミチルという兄妹が幸福の象徴である青い鳥を探しに行ったけれど、結局1番身近な鳥籠に青い鳥がいたよというお話です。
直接的なメッセージとしては「幸せは身近にあるんだよ」ということですが、今回は少し飛躍させて「お家が一番」というテーマで捉えてブログを書いていこうと思います。
『青い鳥』の話の構造は、
① 何かを探しに旅に出る
② 冒険する
③ 結局お家が一番
この3要素で成り立つと考えています。
それではこの3つの基準を使って、ディズニーのテーマパークと映画で青い鳥ストーリーが使われているものを分析していきたいと思います!
テーマパーク編
スプラッシュ・マウンテン
まず紹介するのはスプラッシュマウンテンです。
これはほとんど『青い鳥』のお話と同じ構造ですね。
① 何かを探しに旅に出る:うさぎどんは笑いの国を探しに行く
② 冒険する:きつねどんとくまどんに追いかけられながら冒険
③ 結局お家が一番:故郷のいばらの茂みが笑いの国だった
そしてこの構造に加えて実際にミスターブルーバードという名の青い鳥も登場します。
彼はきつねどんが冒険に出かける時も家の前で「トラブルが君を待ってる〜引き返せ〜♪」と歌っている(うさぎどんの声と被ってて聞きづらいですが)ので、いばらの茂みが笑いの国だと初めから知っていたようですね。
そして彼は最後うさぎどんが家に戻ってきた時にもいるので、『青い鳥』に登場する青い鳥と同じような役割を担っていることがわかりますね。
ポルトパラディーゾ
続いてはメディテレーニアンハーバーのポルトパラディーゾを紹介します。
こちらはアトラクションではないですが、エリアのBGSが青い鳥ストーリーになっています。
① 何かを探しに旅に出る:ダニエラ姫はパラダイスの港を探しに行く
② 冒険する:1年近く航海する
③ 結局お家が一番:故郷こそがパラダイスの港だった
これはポルトパラディーゾウォーターカーニバルというショーでも語られています。
このストーリーからパラダイスの港を意味するポルトパラディーゾという名がついたというBGSはとても素敵ですね。
シンドバッド・ストーリーブックヴォヤッジ
続いてはシンドバッドを紹介しますが、今までの2つと比べると少し青い鳥ストーリーの要素は弱いかと思います。
① 何かを探しに旅に出る:?
② 冒険する:嵐に襲われたりしながら航海する
③ 結局お家が一番:ホームに帰ってくる
このアトラクションに関して①の要素は不明です。
シンドバッドはなぜ冒険を始めたのでしょうか?
きっと好奇心旺盛な青年だったのだと勝手に予想しています。
そして③の要素ですが明確にスタートとゴールが同じだとはわかりませんが、航海が終わったシーンで橋に「Welcome Home Sindbad」と幕が掲げられているので同じと予想できます。
そして最初と最後のシーンに共通して登場しているのは3人の天文学者っぽいおじさんです。
彼らは冒頭では「この先は危険じゃ」とも言っているので、スプラッシュのミスターブルーバードと同じような役割をしているとも考えられそうですね笑。
あることに気付いた
青い鳥ストーリーが顕著に表れている例を3つ挙げてみました。
他にないかなぁとアトラクションについて考えていた時にあることに気付きました。
テーマパークにおけるアトラクションはスタートとゴールが一緒なものが多いです。
1日にたくさんのゲストが乗るので乗り場の効率が1番の理由だと思いますが、多くのアトラクションがこの構造です。
もちろんカリブの海賊など例外的にスタートとゴールが違うアトラクションもありますし、エレクトリックレールウェイのように移動するアトラクションも一定数あります。
しかし、一周回って元の場所に戻ってくると最初にいた場所がより良い場所のように感じるような脳科学的なマジックもあったりするのではと考えました。
その代表的な例がジャングルクルーズだと思います。
① 何かを探しに旅に出る:?
② 冒険する:長い船旅
③ 結局お家が一番:文明社会が一番?
時間や空間を飛び越えて長い航海を終えると最後に船長が「文明社会に戻ってきました」と言います。
日常からかけ離れたディズニーパークの世界において文明社会という現実に近い言葉をわざと使っているのは、文明が発展した社会が1番良いのだというメッセージが込められているのかもしれませんね。
アドベンチャーランドにありながらトゥモローランドを想起させるようなメッセージですね。
先ほどのセリフがアナハイムのディズニーランドオープンの頃から存在しているのであれば、ウォルトの未来志向からできたものなのかもしれません。
(最後の方はかなり主題とずれてきて、勝手な妄想を書いてしまいました笑。)
映画編
『2分の1の魔法』
『2分の1の魔法』では映画の主題的な話と冒険部分の2つにおいて青い鳥ストーリーの構造が見られました。
映画編はネタバレも含むのでそちらはご了承ください。
映画の主題的な部分
① 何かを探しに旅に出る:お父さんを復活させるために石見つけに行く
② 冒険する:お兄ちゃんと一緒に冒険する
③ 結局お家が一番:自分にとってお兄ちゃんがお父さん
冒険シーンの部分
① 何かを探しに旅に出る:不死鳥の石を探しに行く
② 冒険する:洞窟に入ったり冒険する
③ 結局お家が一番:お兄ちゃんがよく行ってた学校のそばの遺跡に出てくる
③の部分はお家が一番というよりも『青い鳥』本来の身近にあるものが一番というメッセージに近い気がします。
シンプルなお話ではありましたが、世界観と相まってすごい好きな作品でしたね。
『南部の唄』
こちらはアトラクション編で出てきたスプラッシュマウンテンの原作ですが、こちらにも青い鳥ストーリーの要素が垣間見えます。
① 何かを探しに旅に出る:?
② 冒険する:?
③ 結局お家が一番:お父さんのジョンがアトランタに行かずに南部に留まる
白人の家族がアトランタから南部に引っ越してきたものの、お父さんはアトランタに仕事で戻ってしまって子供は寂しがっており、リーマスおじさんがお話を聞かせて慰めるというストーリーです。
そのお話に出てくるのがスプラッシュで使われたうさぎどんのお話で、実際のストーリーとリーマスおじさんのお話が重なって、最終的にはお父さんも南部のお家に留まる選択をするというエンディングです。
①②の要素はあまりないですが、身近な家族が一番大切というメッセージが強い作品ですね。
『カントリーべアーズ』
3つ目に紹介するのは『カントリーべアーズ』です。
少しマイナーで特別面白い作品という訳でもないですが、青い鳥ストーリーが隠れていました。
① 何かを探しに旅に出る:主人公ベアリーが家出する
② 冒険する:バンドメンバーを再集結させるために各地を回る
③ 結局お家が一番:家族が一番だった
普通の人間の家族に育てられたクマのベアリーが憧れのバンドメンバー再集結のために冒険する中で、育ててくれた家族が一番だったことに気付くというストーリーです。
一応ディズニーランドのカントリーベアー・ジャンボリーを原作としてますが、そこまでアトラクションのままってわけでもない作品ですね。
最近の映画の傾向
3つの例を映画編でも出してきましたが、映画で青い鳥ストーリーをそっくりそのまま使っている作品はそれほど多くはないと思います。
勝手に予測するに2時間尺であの構造だと、内容が薄くチープな作品になってしまいがちだからだと思います。
ただ結果的に身近な作品が一番だねっていうメッセージに落ち着く作品はあると思っていて、最近だとディズニープラスで配信された『フィニアスとファーブ ザ・ムービー キャンディス救出大作戦』とかもそうかと思ってます。
しかし、近年のディズニー映画を見た時に物理的に元いた場所と違う場所に行ってエンディングを迎える内容が多い気がします。
特に『モアナと伝説の海』・『シュガーラッシュ:オンライン』・『トイ・ストーリー4』・『アナと雪の女王2』などの近年のヒット作は、何かを探して冒険には出るけど最後は元と違う場所に落ち着くストーリーの代表例だと思います。
最後に
今回も少し長くなってしまいましたが、読んでくださった皆様ありがとうございます!
『青い鳥』のお話の良いところは身近に幸せがあることに気付けたことです。
コロナ禍でなかなかパークに遊びに行ったり、旅行に出掛けたりできない苦しい日々は今後も続きそうですが、皆さんもお家で過ごすことの良さに少しでも気付いていればなと偉そうに勝手に思っております笑。
最近はTwitterでスペースというclubhouse的なサービスも始まったみたいなので、それでお家からでも皆さんと交流できるといいですね〜
ブログは以上になります!
更新頻度は遅いですが次回も読んでくださると喜びます!
読んでくださりありがとうございました!